Cities: Skylines II

『Cities: Skylines II』の詳細

『Cities: Skylines II』は、フィンランドのコロッサル・オーダーが開発した都市開発シミュレーションゲームで、スウェーデンのパラドックスインタラクティブが発売元です。このゲームは、2015年に登場した前作『Cities: Skylines』の続編にあたります。グラフィックの進化や経済、交通システム、市民行動シュミレーションといった機能が強化され、また前作にはなかった四季の変化など新たな要素も追加されています。

発売情報

『Cities: Skylines II』は、当初からWindows、PlayStation 5|PlayStation_5、Xbox Series X|Sの各プラットフォームでの発売が計画されていました。実際にWindows版は2023年10月24日にSteamを通じてリリースされました。しかし、PS5版とXbox Series X|S版は当初の予定から延期され、2024年春にずれ込むことが発表され、その後の情報により正式な発売日は未定とのことです。

パフォーマンスの課題

グラフィックやシミュレーション機能が大幅に進化した影響で、リリース前の9月28日に推奨スペックが引き上げられました。ミドルレンジのPCで快適にプレイできるかは大きな懸念点となり、実際にリリースされた後もパフォーマンスに関する問題が多発しています。特にハイエンドGPUのNVIDIA RTX4090を搭載したPCでもフレームレートが20程度に留まる不具合が報告されています。これに対しては修正パッチが配信されたものの、完全な解決には至っていない状況です。

また、前作にあったMODの対応が開始時にはなく、シミュレーションに関する自由度の低さがユーザーから不満の声を引き起こし、Steamのカスタマーレビューは賛否が分かれています。

主な新機能と変更点

交通システムの改善

交通事故が導入され、道路状況が悪化する悪天候時には事故が増加します。市民の移動ルートは年代によって異なり、世代ごとの行動パターンが反映されています。また、新たに鉄道や地下鉄の車両基地が追加され、交通システムの多様性が広がりました。

四季の変化

マップの特性に応じた四季の変化が実装され、夏と冬ではエアコンの電力消費が増加し、冬には雪による交通事故の増加が予想されます。各季節における環境要因も変化し、より現実に近いゲーム体験が得られます。

経済システムの強化

多様な産業が追加され、それぞれに税率を設定することが可能です。また、会社経営が苦しくなると社員を解雇するという新たな要素も加わりました。

住宅系や自然災害の追加

新たに「中密度テラスハウス」や「混合住宅」といった住宅タイプが増え、オフィス区画も「低密度オフィス」と「高密度オフィス」に分かれています。加えて、森林火災や竜巻といった自然災害がゲーム内で発生するようになり、都市の管理に新たな挑戦をもたらします。

グラフィックの改善

グラフィック表現も大幅に強化され、よりリアルな都市のビジュアルが実現されました。これにより、プレイヤーは自分の街を新たな手法でデザインすることが可能です。

エディションとDLC

ゲームは通常版とUltimate Editionが用意されています。Ultimate Editionには追加DLCが含まれており、サンフランシスコをテーマにした拡張コンテンツや豪華な海辺の住宅区域を作成するためのアセットが手に入ります。このDLCのリリースは当初から計画されていましたが、パフォーマンスの問題から、販売が一時中止される事態も発生しました。

『Cities: Skylines II』は多くの新機能を持ち、さらなる改善が期待される都市開発シュミレーションゲームとして、今後の動向に注目です。

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